「1.コラム・エッセイ等」 2005年04月12日

性教育を見つめるための情報 2

『闘論:性教育どこまで』と題して、近藤彰郎氏と北村邦夫氏によるコメントが掲載されています。

今の性教育は行き過ぎている、とブレーキをかける動きがある。一方で、性情報があふれ、10代の性感染症は増えている。子供たちに妊娠の仕組みや感染症の予防法を教えるべきかどうか教育現場は揺れ、文部科学省は性教育の実態調査に乗り出そうとしている。

こういった現状を踏まえた推進派と否定派双方のコメントは注目に値します。現在の性教育の現場と周辺の混乱は、そもそも“性教育”というものを各人がどのようにイメージしているか、その具体性の差がもたらしているという側面は否定できないと思います。

「小学生になったばかりの子供に性行為を教えて良いのか」という指摘は、その“性行為”の具体的な内容や対象、その意味といったものを踏まえなければ、不毛な水掛け論に終始してしまいます。

ひと言で「性行為を教える」と言っても、いわゆる“いのちの教育”として「愛の営みの存在を絵本などでシンプルに伝える」というものから、いたずらに直接的で技術的なノウハウにまで及ぶものまで、その幅はとても大きなものになっているのが現状です。

推進派も、どういった内容が適切であるかというスタンスやポジションを明確にした上で各議論に望まなければ、否定派の性教育イメージの実像を理解し損ね、推進する本来の意図を伝えられず、結局は今まで同様の不毛な論争になってしまうでしょう。

2005年04月12日 14:30 | カテゴリ:1.コラム・エッセイ等

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