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SM界で生きる女王様や女体調教師に、究極の愛の形“SM”についてインタビュー。それぞれのSM観がこの世界の奥深さを物語る。漫画家によるSM初体験ルポも収録され、これからこの世界に踏み入れようとしている人から、すでにハマっている人まで楽しめる内容が満載!
抄録(「電子書店パピレス」より)
女王様専科のSMクラブ「ラ・シオラ」をプロデュースする、朝霧リエ女王様。華奢で美しい横顔とは裏腹に、多彩なプレイで、私生活でも奴隷を抱える。そんなリエ女王様は、奴隷についてどう考え、ひいては日本の女王様やSMについてどう考えているのでしょうか。
女王への歩み
私のSM人生の始まりは、SMクラブではありません。むしろプライベートでのSM歴のほうが長いかも知れません。
始めたころは単純に、おもしろいからやっていただけなんですが、やっているうちに独自のSM観というのが形成され、その経験の中から私なりに学んでいったのです。だから、始めたときと今ではSM観というのは全然違ってきています。ひたすら自分のプレーを作り上げていったという感じです。
やり始めたころは、自分のSM観さえもわからなかったし、SM観というのが目芽えてきたことすら自覚できなかった。そのうち、自分のSM観が変わっていくとか、成長していくということが分かって来た。ふと振り返ったとき、ああこうやって成長していくんだな、とわかったのです。
影響を受けたものは、大きく分けて、二つあります。
ひとつは、17歳のときに見た映画。「O嬢の物語」とか「愛の嵐」といった、かっこいいSMですよね。単純にヴィジュアルがかっこいいから憧れただけなのかもしれないけど。これを見て、本当にプレイをしたこと。それまでもいろいろと直情的に感じていたものはあったのかもしれないけれど、今思うとこれらは大きなきっかけでした。
ふたつ目は、物でも言葉でもないのですが、5、6年くらい前に出会ったM男クン。彼とは究極まで本当に遠慮なくお互いSとMの関係でした。結局、関係はダメになってしまったのですけど……。
そのコとは、私の友達がいたクラブにお手伝いに行ったときに知り合いました。
その後、彼が私を探して訪ねて来たのです。最初からすごく相性がよかったので、容赦なく自分を出せたし、手応えを感じていました。でも、まさか探してまで来てくれるとは思わなかった。クラブに在籍していたのであればそこのクラブに行けばいいとか、いなくなったら諦めるのが普通ですよね。しかも私は、そこのクラブに在籍していたわけでもない。それなのに、わざわざ私を探し当てて来てくれたのです。すごく大変だったと思いますよ。それにとても感動しまして。今にして思えば、私がいなくなって、彼が私を探すというのもプレイの一環だったのかもしれないですね。
それから、徐々に関係が始まったんですけど、やっぱり本来の自分を容赦なく出せた(笑)。S性って、相手のMの度合いによって変わるじゃないですか。それが彼には私のSを100%を出せたんですよね。まあ、急ピッチで出しすぎちゃったというのが、結果的には良くなかったんですが……。でも、まだそのときは、SM観があまり成長していないから、自分の持っている趣向の100%をワッとぶつけて、相手を潰してしまった感じがします。
もしその相手がまた戻ってきたら……もう一度やり直した時にどうなるかはわからない。最後はいろんな状況があって、ダメになったんです。彼の家の状況、彼の健康上の問題などです。それらは不可抗力で、自分たちでどうにか出来る問題ではなかった。それが口惜しくて、最後に、「死ね!」と言って別れたんです。「自殺しろ!」って。奴隷になるために生まれてきたようなコだったから悔しくて、そういう言葉を残して最後は別れたんですけど。もう一回戻ってきたら、想像はつかないですが、「なんでお前は死んでなかったのか」って言うかもしれない。その後は、自分でも分からないですね。会ってみないと、ほんと分からない。
恋人同士って、一度壊れた関係をやり直そうともう1回一緒になってみて、うまくいく場合と、やっぱりうまくいかない場合とあるじゃないですか。そんな感じに近いかもしれない。
でもまず、私の奴隷じゃないのに、彼が生きていた時間が許せない。
最初の用具は?
最初に使った道具ですか? 鞭や縄のような、いわゆるSM用具というのは使用しなかったですね。目隠ししたりとか、その辺にある日用品で縛ったりとかしました。あとは犬の首輪や犬用のお皿を買って来たりくらい。日常にあるもので始めたんです。つまり、日常にSMがあったということかな(笑)。
具体的に行動を起こしたのは、クラブというものが存在することすら知らなかった頃。プライベートでやっていたんです。
自分でイマジネーションを膨らませてね。縛ってやりたいとか、自分専用の鞭が欲しいとか、単純に欲望で動いていたといえます。そのためにはどうすればきれいに縛れるか、というのはイメージしながら研究をしましたよ。でもSM職人みたいな(笑)縛りの技術を磨こうとかいうのではなくてね。
そういうのを求める相手に対してだけやっていましたね。
プレイ相手を探すのに、新聞に個人広告を出したこともありました。20歳を過ぎたくらいの頃です。分かる人間には分かる、みたいな三行広告を、普通の新聞の求人欄にね(笑)。「召使募集」って感じ(笑)。「給料どのくらいですか」なんて電話もかかってきたけれど、やっぱり分かる人には分かるんです。言いにくそうに「アレですよね」って。
著者について。橘 涼香(たちばな りょうか)
ラ・シオラ所属。初めて会った時から朝霧リエさんに魅せられて、クラブデビュー後もずっと、ラ・シオラにて活躍中。
デビュー当初は、メディアにも続々出演しつつも、本書がでるまで冬眠中でした。今の「いじめ」「体罰」と同等にみられるSM観を少しでもなくしたく、本書を出版。奴隷に囲まれて、楽しく生活中。
プロローグ
◆Chapter 1◆SとM
SとMの関係 究極の愛情表現が築く男と女の絆 志摩紫光
SMよりもBDが的確
絶対的な信頼関係
BDのルール
パートナーの務め
SMマニアたち
心を開かせる
女性の口説き方
SMクラブ
SMとは?
志摩レーベル
◆Chapter 2◆女王様スピリット
女王様専科のSMクラブ主宰 海外と日本でプレイ・スピリットを探求 朝霧リエ
女王への歩み
最初の用具は?
奴隷はペットではない
ビデオ出演
SMクラブ
海外のSM
日本のSM
S性に目覚めたのは幼稚園のとき 私の世界に相手を引き込む 紅弥
園児の頃に「あなたは私のモノ」
プレイの精神
好みのタイプ
M男が恋焦がれる女王様 いつの日にかまた戻ってきて 叶雪
征服した快感
興味でクラブへ
嫌な相手は?
相手のM性を引き出すのが私の役目 必要ならどんなプレイもこなす 篠田愛呼
スタイルが先に好きに
天之蘭との出会い
性感帯は脳味噌
プレイはコミュニケーションの手段 自分のの五感を頼りに相手する 初瀬かほり
Sか女王様か
最初のプレイ
クラブでのプレイ
支配感があれば鞭がなくてもいい 精神的なかけひきを楽しむ 赤星せいら
サークルで本格的に
私のSM観
ある奴隷との出会い
◆Chapter 3◆SMパーティ
SMに興味あるアナタへ
女王様のパーティ 初体験ルポ ふを留実
◆Chapter 4◆SMの魅惑
SMとの出会い 自分の性癖と向き合う
私のSM観
日常のプレイ方法
女王様のコスチューム
有名なSMクラブ「クラブドマ」
女王様たちから見た「橘涼香」
女王様の紹介
エピローグ