エロトマニア 性的大量殺人の研究

著者:安田 雅企
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価格:¥ 683
出版社:オンライン出版
発行年:
サイズ:電子書籍
No:1-609

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■ 内容紹介

出版社/著者からの内容紹介
2000人以上の女性にワイセツ行為を行い、13人の女性を性器が見えるように殺害、そのうえ数名に死姦――今世紀最大の性的大量殺人者として全米を震撼させた、A.H.デサルボを、あらゆる角度から分析。アル中の母と生活破綻者の父の間に生まれた1931年から、獄殺された1975年までを克明に描き出した、衝撃のノンフィクション!

ヘンリー・ルーカス、エド・ケンパー、エドワード・ゲイン、ギイ・トレベール、ピーター・キュルテン、ピーター・サトクリフ、小平義雄、大久保清、勝田清孝、佐川一政といった、数多くの猟奇犯罪者との比較などをまじえ、だれもが殺人者になるかもしれない現代の闇を照射!


抄録(「電子書店パピレス」より)
デサルボの犯罪は物証に乏しく自供に頼ったが、その点では日本の性的大量殺人者、勝田清孝(事件当時三十四歳)と似ている。まず二人とも性器をもてあそび異物を挿入したこと、意図的にグロテスクなポーズをさせ死者を冒涜したこと、偶然に逮捕されたこと、平凡で健康的な市民生活をしており、全く影を感じさせなかったこと、などだ。

勝田は流行歌大好き人間。大して飲めないのにスナックやバーによく通い、マイクを握ると放さずに歌いまくった。デサルボと同様「感じがよく人好きがいい、真面目な男」で通っていた。二人とも身だしなみがよく、清潔好き。それに勝田は少年時代窃盗を働いているが、デサルボも頻繁に万引きをやっていた。勝田は京都府立木津高校農業科二年のとき、自宅近くの民家から現金などを盗み木津署に捕まり、退学処分にあっている。デサルボの軍隊追放もそうだが、こうした“駆逐”が犯罪性向を帯びた人びとを本格的な犯罪人にしていく。

やはり高校二年のときに勝田はバイクに乗り通行中の女性のハンドバッグをひったくり、和歌山県内の少年院入り。少年院ではカリキュラムを作り、係員が指導しているが、私が数多く会い取材した任侠団体の幹部に、少年院、それも特別少年院出身者が多かった。矯正しているより逆に少年の心を歪ませ、悪化させているではないか。一九八四年現在、十年前に比べ女子少年院は新収容者が三倍に激増している事実などをみていると、そういいたくなってくる。(佐藤晴夫ほか著『女子少年院・女子刑務所』有斐閣)。

勝田は車気違いで、低収入なのに次々と高級車を買った。犯行理由はその代金支払いにせまられたためだった。その車への執着振りは、デサルボのエロトマニーに匹敵するみたいに強烈だ。勝田清孝はホステスなどを次々と襲い、強姦、絞殺したが、デサルボと違い金目のものを盗んでいる。被害者に全く面識のない点は共通している。

一般に強姦犯人が殺すのは、人相を見られているので逮捕のきっかけになるのを恐れるから。強姦それ自体、強烈な破壊行為なので、更に激烈な破壊、殺人へと容易に飛躍できる。被害者がわめくのがうるさくて、殺している例もある。大久保清がそれだ。大久保は被害者が「私の父親は警察官よ。訴えて逮捕してやる」といわれ、顔面を殴打し絞殺している。

放出すれば男は冷静に戻り、後悔、自己嫌悪それに逃亡心理が発生する。その時口汚く攻撃されると、自己嫌悪がコムラガエリを起こし、すぐに殺意に転移する。

だがデサルボの場合は、若干ニュアンスが違う。彼は殺人のほかに二千件を越えるといわれる家宅侵入と猥せつ行為をしていた。そのうちの何人かのひとり住まいのオールドミスは、「また来てくださいね。今後とも付き合ってよ」と金まで与えて頼んでいた。

二千件の猥せつ罪時代、奇妙なことに彼はひとりも殺していない。着衣の上から女体に触れ、射精して引き上げたりしている。それが殺し出すと、連続的にやっている。殺人自体に快感があった、快楽殺人者だったというほかない。


著者について。安田 雅企(やすだ まさき)
1934年東京都生まれ。東京都立八中、都立小山台高校、明治大学仏文科卒。教員、古本屋、印刷所経営など。雑学倶楽部、思想の科学各会員。著書に『犯罪ブルバール』(秀英書房)『パリ留学生人肉食事件』(思想の科学社)『少年少女犯罪』(東京法経学院出版)などがある。


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■ 目次

第一章 大量殺人への軌跡
 色情狂(エロトマニア)・デサルボの誕生
 デサルボ、少年院へ
 少年院から軍隊へ――潔癖路線を歩む?
 進駐軍のボクシングチャンピオン、そして結婚
 妻の妊娠を契機に犯罪へ
 軍法会議、追放
 排泄しなければ新聞も読めない体
 デサルボは老女愛好者か
 抽象的思考力ゼロ――勝田清孝との類似
 具体的記憶力は抜群――下着からソファの色まで
 スペルマに行動を支配される男
 三六〇人殺しのヘンリー・ルーカス
 殺人にオーガズムを覚える脳細胞

第二章 大量殺人の構図
 第一の犠牲者――アンナ・スレザース五十五歳
 第三の犠牲者――ニナ・ニコルズ六十八歳
 第四の犠牲者――ヘレン・ブレイク六十五歳
 首を絞めながら射精する――インポテンツの殺人者
 性犯罪のデパート、エド・ケンパーとデサルボの類似点
 死姦にも違いがあるデサルボとケンパー
 死体切断が社会との接点
 告白し、逮捕を望む。逮捕後は模範囚
 デサルボの供述内容に警察は
 第五の犠牲者――アイダ・アーガ七十五歳
 妻、愛人にも殺人を疑われない――デサルボや篠原徳次郎
 犯人は重症の母親コンプレックス
 第六の犠牲者――ジェーン・サリバン六十七歳
 荒野に住む死体愛好者、エドワード・ゲイン
 デサルボ逮捕は学者の仕事――だが縄張り争いが
 膣にイタズラをしても死顔は穏やか
 第七の犠牲者――ソフィ・クラーク二十歳
 第八・九番目の犠牲者――パトリシア・ビゼッティ二十三歳
 とメリー・ブラウン八十五歳
 第十の犠牲者――ビバリー・サマンズ二十三歳
 性犯罪者は愛人と娼婦が嫌い?
 第十一・十二番目の犠牲者――イブリン・コービン五十八歳
 とジョアン・グラフ二十三歳
 第十三の犠牲者――メリー・サリバン十九歳

第三章 逮捕から死まで
 一日に六、七回妻を求めるデサルボ――エロトマニアとは
 母親への復讐終了=インポテンツが治癒
 グリーンマン登場――女体に触わる男
 まずグリーンマンとして逮捕
 グリーンマンから絞殺魔デサルボへ
 カメラ・アイの目をもつ殺人者
 デサルボの娘ジュディと犠牲者を同一視?
 刑務所で妻と通話――アメリカの警察は開放的
 なぜ殺したか本人にも不明
 やはり妻と娘が原因?
 デモンが私を殺人に駆りたてた
 私を治療して!――ギイ・トレベールとの類似
 女性への怨念=自己破壊欲
 万国共通、泣くのは妻子――犯人に優しい女
 本当は妻を殺したかった
 殺ったのは私ではない。もう一人の自分だ
 新切り裂き魔、ピーター・サトクリフ
 妻が受けいれてくれれば
 父親に殴られて育った子供は……
 デサルボの深層心理――娘ジュディへの殺意
 判決は終身刑
 脱走、そして獄死

あとがき

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エロトマニア 性的大量殺人の研究紹介ページの最終更新日時
2006年4月1日 17:30:48
ID:1971