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わたし(牧場由美)は、世間では体験派の作家と言われているらしい……ある時はテレホンクラブで知り合った男と倒錯プレイにふけり、ある時は知人の痴漢と「覗き見ごっこ」に興じる。小説のアイディアのための『実体験』を通して彼女は、男たちも気づかずにいた、さまざまな欲望の形を引き出してゆく。
今をときめく女流官能作家、牧場由美の衝撃告白録。
抄録(「電子書店パピレス」より)
アダルトビデオには本番セックスがある。
レイプシーンでは本当に男のものを入れられてしまうのである。
もちろん疑似でセックスするまねをしているだけの場合もある。だが、唐沢のビデオはすべてのシーンで本番セックスが建前であった。
いきなり裸の男たちが乱入してくるシーンだった。
わたしがはっと顔を上げると、カメラの後ろにいた男たちがバスルームに乱入してきた。
「あっ、あんたたち、何よ……。どうやってあたしの家に入ったの?」
「いい体をしているじゃねえか……、おあつらえ向きに裸ときているぜ」
「おまん○やっちまおうぜ」
二人の男がわたしの体を抱え上げた。
「あっ、ああっ、いやよッ。ヘンなことはしないでッ」
「ヘンなことじゃないじゃないですか……。おちんちん入れていい気持ちにしてあげますよ」
「ああっ、やめてちょうだいッ」
わたしはたちまち黒いタイルの上に横たえられた。
背の高い男は良雄くんと言った。
背の低い男は、大輔くんである。良雄くんがわたしのおっぱいをペロペロと嘗めまわし、大輔くんの手がわたしの股間をいじりまわした。
「ずいぶんいい体をしているじゃないか、お姉さん」
「たまんねえぜ、あんたを見ているだけで、俺たちのものはビンビンだぜ」
そんなことを言いながら、良雄くんのものも大輔くんのものも緊張で縮んだままであった。
本当はそのまま一気に挿入シーンになる手筈だったのだが、二人とも勃起しないものだから、監督の指示でわたしがフェラチオしてから挿入することになった。
「レイプされている女が、男たちにフェラチオしてあげるなんて……」
リアリティから考えると奇妙な設定だが、勃起しないのだから仕方がない。
わたしは大輔くんの下半身に唇を押し付けて、カメラの位置を確認しながらチュウチュウと吸い上げた。
著者について。牧場 由美(まきば ゆみ)
昭和38年9月9日生まれ。本名斎藤唯美。大学生時代から短編官能小説を書くかたわら、ビニ本モデルをやったり、ノーパン喫茶でアルバイトをするなど、風俗業界に手を染める。その一方で、フランスに遊学して後、ファションモデル、ファッションデザインの仕事なども経験。フリーライターに転身して、ファッションヘルスに取材で立ち寄った際にスカウトされ、アダルトビデオ嬢やテレビの深夜番組のカバーガールなどをやる。『寝室の女王』(コスミックインターナショナル)で本格的デビュー。時折、ポルノ映画、Vシネマに別名で出演することもある。
第一章 オナニー願望の女
第二章 顔面発射願望の女
第三章 複合レズビアンの女
第四章 ポルノ映画の女
第五章 ソープランドの女
第六章 不倫熱愛の女
第七章 連続アクメ願望の女
第八章 ボンテージ緊縛願望の女
第九章 裏ビデオの女
第十章 その後……