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性の治療上の定説のひとつとして、「欲望に原因を持った性の病は治すのが難しい」というものがあるそうで、セックスレスという病は、性欲が燃え上がらないからセックスレスなのであり、まさに性欲に関する病気で、だから性の難病の一つと言えるのだと、著者は冒頭で述べています。
序章ではセックスレスの特徴について4つに分類しています。「原発性」「続発性」「擬似性」「モラトリアム型」の4つです。
一つ目の原発性の特徴は、過度の自我防衛が原因だと言い、これからの日本においては、このタイプのセックスレスは増えることはあっても減ることはないという見解を示されています。
これを別の言い方をするなら、「心の底から裸になれない」となるようで、本書に登場する男性患者がある程度の治療ステップでこの問題に突き当たる様子が書かれています。
第5章では、モラトリアム型のセックスレスについて書かれていますが、これは言わば「いつまでも子供のまま型」とでもいうもののようです。マザーコンプレックスの解決が本人の中で済んでいない、彼らモラトリアム型男性の行動が見せる不可解について、著者は様々に解きほぐして見せてくれます。
なお、全体が著者の語り口調で書かれており、自然に読み進めて行くことが出来ます。(「性の本棚」)
セックスレスという現象
自我の壊れる不安
「誇りを捨ててまで」行なうもの
自我のひ弱な子どもの時代
サワラナ族のBさん
無意識の性愛への恐怖
ピッタリした心
夢精の時に出てくる女性に首がない!
“性欲あり人間”であることを認めたくない少年たち
マスターベーションは必須条件〔ほか〕