日本人には馴染みの薄いヨーロッパの性風俗。ある地方の文化を知るには、その地の人々の性の文化を知ることは欠かせない着目点と考えられますし、その逆もまた真なりと言えます。
これらの本を通じて、普通の世界史を眺めるだけでは知ることの出来ない、ヨーロッパの人々の性愛の文化を知ることが出来るでしょう。
「歴史はSEXでつくられる」
生命の根源にある性の衝動。その圧倒的なパワーによって引きおこされるさまざまな愛のかたち、性のかたち-。アダムとイヴから、「処女」を切り札に統治した女王、性を科学にした人びとなど、歴史の中の驚くべき出来事を紹介。(「MARC」データベースより)
「ローマ・愛の技法」
本書を読むと、古代ローマ人の性の悩みの本質が現代と全く変わらないことに、親しみすら湧くのではないでしょうか。オウィディウス『愛の技法』を取り上げた部分では、性の技法や体位といった内容がどのように扱われているかを順を追いつつ紹介し、文化の違いがもたらすギャップと、肉体的、心理的共通点を浮かび上がらせていきます。
「強姦の歴史」
16~20世紀初の性的暴力の歴史。栽判記録、日記、新聞、医学文献…厖大な史料・実例をもとに、性的暴力の実際と、身体・視線・道徳・主体の問題が複雑に絡み合う社会意識の歴史的変遷をたどる。(「BOOK」データベースより)
「ポルノグラフィの発明―猥褻と近代の起源、一五〇〇年から一八〇〇年へ」
アレティーノからマルキ・ド・サドへ、フマニスムからフランス革命へ、ルネサンスから近代に至るエロティックなるものの表象を追い、猥褻とその社会的相貌の変容と文化的意義を探った論文集。(「MARC」データベースより)
「我が秘密の生涯」
飛ぶ鳥落とす勢いのヴィクトリア朝大英帝国で、ひたすらセックスに没頭した紳士がいた。幼児期の女中との戯れ、少年時代の初体験、大人になっての娼館通い、中年以降の処女への執着…
総数なんと千二百人以上の女性との繋逅を克明に記録し、「たいへんな本」と故・開高健氏を驚愕させた究極の性のルポルタージュを詩人・田村隆一の名訳でおくるダイジェスト版!作者不詳。 (出版社/著者からの内容紹介)
「性を装う―シェイクスピア・異性装・ジェンダー」
近代初期英国の演劇と社会におけるジェンダー構築と主体形成の揺らぎを、当時の医学書、パンフレット、法廷記録、肖像画などの資料も駆使して、性のパフォーマンスの視点から縦横に論じた前衛的研究。 (「MARC」データベースより)
「売春の社会史―古代オリエントから現代まで」
売春の歴史はそのまま、社会の中での女性の地位の変遷の歴史であり、男女関係の歴史でもある。豊富な資料をもとに、売春と各時代の婚姻制度、性道徳、女性イメージなどとの関連を通じて、売春問題の本質に迫る。 (「BOOK」データベースより)
「娼館の黄金時代」
フランスの娼家の表と裏。公娼制度の庇護のもとに繁栄を極めたフランスの娼家、セックスと金銭と芸術と官憲が奇妙に混じりあったこの世界の実態をさまざまな角度で描く、ベル・エポックの娼家の社会・風俗史。 (「BOOK」データベースより)
「椿姫とは誰か―オペラでたどる高級娼婦の文化史」
本書は、オペラの定番『椿姫』の主人公である高級娼婦をキーワードにした、ヨーロッパ文化史と呼べるものです。高級娼婦に対応するものは、日本では江戸時代の花魁(おいらん)が真っ先にあげられるでしょう。しかし著者によると、この両者は似て非なる歴史を持ったものだと言います。
全体の印象としては、やわらかい文章で書かれたヨーロッパ文化史であり、また、『オペラ椿姫』を奥深く味わうためのガイドであり、ヨーロッパにおける“娼婦”というものの理解を正すひとつのステップであると思います。
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