戦後の混乱期において人々が作り上げて行った性風俗の文化は、現代の風俗産業の隆盛の基礎であったと言えます。当時、赤線と呼ばれた売春や、進駐軍相手の水商売、他との差別化を目指した飽くなき風俗アイデアの探求など、昭和時代の風俗は貪欲さと進取の気鋭に溢れていました。
昭和が終わって十余年が過ぎた今、改めて昭和の性風俗を振り返ることが出来る本を集めました。
「昭和色街美人帖―私の'赤線時代'」
吉原、鳩の街、伊勢佐木町、本牧、ストリップ、キャバレー…。進駐軍売春と赤線の時代からソープ・ランドまで、50年にわたってカメラが記憶に焼きつけた「盛り場のマドンナ」たち。戦後ニッポン、ここに華あり。(「MARC」データベースより)
「性風俗写真館 (トルコ・ソープ時代編)」
プロの技を駆使して男の性に奉仕してきた風俗嬢たち。その無垢な素顔と濃艶な肢体を50年間撮り続けたカメラマン兼記者・広岡敬一の貴重写真を満載。(出版社/著者からの内容紹介)
「日本風俗業大全―欲望の半世紀」
本書は、大戦後の占領軍兵士向けの売春施設開設のころから、現在までの性風俗産業について、豊富な写真と当時をしのばせる詳細な解説によってよみがえらせています。その内容は、風俗業のひとつひとつについて事細かに触れられており、1950年ごろにあった素人女性(アルバイト女性)専門サロンの「アルサロ」や、古きよき風俗「ラッキーホール」などなど、こんな風俗業があったのか、と驚かされること必至です。
「猥談―近代日本の下半身」
いつのまにやらタブー視されなくなった「性」の研究。「下半身の民俗学者」赤松氏をはじめ、下半身に一家言を持つ三人が、ここぞとばかりに送る赤裸々な対談。あなたも近代日本の下半身をのぞいてみませんか。 (「MARC」データベースより)
「カストリ雑誌研究―シンボルにみる風俗史」
本書は1976年に出版された同書を一部割愛、再構成したものです。当時、戦後30年を振り返り、このころ全盛を極めたカストリ雑誌を資料に用い、当時の風俗のもつイデオロギー的意味をあきらかにしようと試みられています。戦後当時は貴重品だったズロースをキーワードのひとつとして取り上げていますが、カストリ雑誌に登場するズロースの話題を追うことにより、当時の日本人の性意識や風俗を知ることが出来るというその事実に、著者の着目点に感心することしきりです。
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