日本の伝統的な文化であった衆道(男同士の恋)について書かれた本を紹介します。衆道(男色)というキーワードは、日本の歴史をより多角的に見ることが出来るものと言えるでしょう。
「武士道とエロス」
男どうしの恋の道、衆道は“武士道の華”。美少年の争奪、衆道敵討、義兄弟の契り。江戸の風俗大革命で喪われていく「性」の煌き。武士たちの愛と絆を通して日本男性史を書きかえる。
「男色の民俗学」
古来日本は男色が盛んな国であった。近代以前の僧侶・武士・芸能者という男色の三大勢力に、明治以降は学生が加わった。その系譜は今日のオウム真理教や自衛隊にまで脈々と連なっている。男色を通して見る日本精神史。未開拓な部分が多いわが国の男色研究史の中から、明治20年代?昭和30年代の知られざる男色論・ユニークな男色論21編を紹介する。
「浮世絵春画と男色」
浮世絵春画のなかに描かれた「男色図」を蒐集、網羅し、その変遷と意味を問う画期的なヴィジュアル版アンソロジー。いまや、男色文化は、江戸文化研究の重要なテーマとなっており、その一次資料としての「男色図」は、美術史、歴史の専門家のあいだでも注目されている。
「江戸男色考 (色道篇)」
女嫌いの美学、父権力社会、日本伝承の女色的男色など、男色という性愛風俗が、日本の基層文化であることを描き出し、男色売春の急速な衰弱と変質のプロセスを解き明かす。
「江戸男色考 (悪所篇)」
「その文化の底流のかなり大きな部分に、この国独特の男色民俗があることは、どうやら看過できない事実のようである」という著者は、男色の文化の存在を踏まえなければ、日本独特の絢爛で淫靡な若衆歌舞伎や野郎歌舞伎の成立へと歴史語りをつないで行けないのではないか、と言い、ここに、江戸250年の封建道徳が生んだ男色の実態をつまびらかにしようと試みています。
「江戸のかげま茶屋」
元禄時代末頃、主として田沼時代、明和・安永・天明時代の、陰間を抱えて売色渡世をした「かげま茶屋」を主題として記述。挿絵も多数収録する。巻末には浄の男道を描いた「男色鑑」を収める。92年刊の増補新訂版。
「本朝男色考・男色文献書志(合本)」
日本における男色を語る上で欠かせない文献と呼ばれた「本朝男色考」。それが、著者の他の数々の男色論とあわせて合本されたのが本書です。あの南方熊楠や江戸川乱歩らを魅了したという著書が、ここによみがえりました。
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