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本書は、海外の性科学の報告や、生物科学の情報を紹介する本です。本書は、人間の性の決定要因である染色体のこと、染色体異常がもたらす性のこと、そしてセクシュアリティという概念の提唱から始まり、第2章では、性欲のメカニズムを、ホルモンを中心に脳科学に踏み込んで解説されています。
本書の興味深い点は、第3章の「性反応のメカニズム」にあるでしょう。男女性器の性反応について、性反応の段階別にそこで見られる具体的変化を考察しています。膣電位測定装置を用いた、女性器変化の計測が取り上げられており、膣の拡大や愛液の露出状況が報告されています。特に、オーガズム期における内性器の変化は詳細です。
第4章では、性行動と脳内物質の関係について、動物実験等が紹介されながら解説されています。このように本書は、脳科学、性科学の視点から、性の行動や肉体的影響について述べられたものです。((C) netman 「性の本棚」)
出版社/著者からの内容紹介
人間の性はどこまで解明されただろうか……
人間の性とはなにか。性の決定はいつ、どうして行なわれるか。性衝動や性行動のメカニズムはどうなっているか。性の正常と異常とはなにか、といったことについて、科学的に、できるだけわかりやすくのべてきたつもりである。
……性中枢も性感中枢も、性に関する中枢は、すべて脳の中にある。性ホルモンの刺激も、外部からの刺激も、すべて脳を経由して伝達されている。したがって、性衝動や性行動の発現も、すべて脳によって行なわれている。その意味で、人間の性は脳であるということができる。(本書「あとがき」より)
著者紹介
1915年、茨城県生まれ。九州帝国大学医学部卒業、医学博士。岩手医大助教授、同客員教授、小山市民病院長などを歴任後、現在、日本大学松戸歯学部、埼玉県立衛生短大、自治医大助産婦学校などの講師として医学教育にたずさわるかたわら、日本母性保護医協会性教育委員会委員、日本家族計画協会医学委員会委員として活躍している。著書には『自分でできる健康診断』『臨床性医学入門』など多数ある。
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1 性とはなにか
2 性欲はどうして生まれるか
3 性反応のメカニズム
4 性行動のパターンを探る
5 性と薬物のかかわり
6 性の正常と異常