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著者は江戸時代の武家の日記を紐解きながら、「江戸時代にはかなり上流の家庭でも性的な話題がためらいなく交わされ、のみならず男女の別なく皆でそれを楽しんでいたという新たな“発見”は、当時の人々の性に対する認識、ひいては江戸の社会そのものを考える上で、たいそう貴重なものではないでしょうか」と、その大らかさと笑いに注目します。本書は、そんな著者による、江戸の性風俗のありのままを紐解いて行く試みです。
江戸の風俗と言えば、まず春画があげられますが、ここでは春画は「誇張された風俗表現であり、当時をそのまま投影したものではない」という考えから脇に置いておき、前述の武家の日記などを中心に考察しています。脚色や別の意図といったもののない、当時の人々の感覚がそのままあらわれた文章を資料としていることが、本書を他の類書と違った趣のある本にしているのでしょう。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「BOOK」データベースより)
猥談に興じ春画を愉しむおおらかな性。男色は輝きを失い恋は色へとうつろう。性愛のかたちから江戸精神史を読みかえる。
著者紹介
1954年、福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。日本近世史専攻。
著者に『武士道とエロス』――講談社現代新書、『不義密通』――講談社選書メチエ、『江戸藩邸物語』『殿様と鼠小僧』――中公新書、『江戸の少年』――平凡社ライブラリー――など。
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第1章 川路家の猥談
第2章 京都慕情―雅びとエロス
第3章 春画の効用
第4章 薬としての男と女
第5章 男色の変容
第6章 肌を許すということ
第7章 恋のゆくえ