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本書は、人間のセックスについて、脳科学を引き合いに出し、「“セックスしたい脳”と“セックスする脳”がある」と言い、かつては下腹部の問題とされてきたセックスが、今や頭の問題、脳の問題であると指摘します。「生は性であり、性は脳である」という言葉を添えて、人間のセックスが脳の問題であるということを、当時の研究情報を交えて、一般の人にもわかりやすい形で書かれています。
男女のオーガズムのことや性感といった、これまでは一部を除き、一般向けには科学的な説明がなされてこなかった領域について、脳科学的な解説が行われており、このことが続く章の「高齢者の性」や「インポテンツ」の内容に説得力を与えています。
出版から10年以上が経っており、内容には古さも感じられますが、当時これだけの内容の本がブルーバックス・シリーズとして出されたことは、注目に値すると言えるでしょう。著者の長年の啓蒙活動に感心させられます。((C) netman 「性の本棚」)
出版社/著者からの内容紹介
「性は一生」の考え方が心身の健康をもたらす!
性欲も性ホルモンも中高年になれば衰えるのは当然と思っている人は多いが、性医学の最新の研究によれば、人間の性ホルモンが多量に分泌されるのは20歳代と50歳以後であり、しかも、性欲をコントロールしているのは睾丸や卵巣などの性器官ではなく脳にある性中枢だという。「生は性であり、性は脳である」と言われるのはこのためだ。
誤解の多い中高年者の性欲についても本書を読めば、性機能と脳と体のトータルな関係から、性欲は自然なものであることが納得でき、中高年者に避けられないさまざまな心身の老化現象も、それに適した方法をとることで避けられることがわかるだろう。すなわち、男女の情動行動としてのセックスを一生の間楽しむことが、心身の老化防止にすこぶる有効なのである。
内容(「BOOK」データベースより)
本書は人間のセックスが"股間の問題"でなく、"耳間の問題"すなわち"脳の問題"であるということを、最近の研究情報をまじえて、一般の人にわかりやすくのべたものである。
著者紹介
1915年生まれ。九州帝国大学医学部卒業、医学博士。岩手医科大学助教授、同客員教授、小山市民病院長、自治医科大学講師などを歴任後、現在は埼玉県立衛生短期大学講師として医学教育にたずさわるかたわら、日本家族計画連盟理事、JASCT(日本セックスカウンセリング・セラピスト協会)理事としても活躍。『臨床性医学入門』『セックス・サイエンス』『人の一生の性』『間違いだらけの中絶』『十代の妊娠中絶』『性保健学』など性に関した著書多数。
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1 人はセックスを脳でする!?
2 性ホルモンから性中枢へ
3 「立つ」のはなぜ?
4 男と女のオーガスム
5 性感を探る
6 性感帯を支配する神経
7 高齢者のセックス
8 インポテンスはなぜ起こる?
9 不感症はなぜ起こる?
10 脳から早漏を見る
11 「性欲を高める薬」は本当に効くか?
12 性感は鍛えられるか?
13 未完成婚と脳