下着の誕生―ヴィクトリア朝の社会史 (講談社選書メチエ)

著者:戸矢 理衣奈
こちらの書店で購入できます。
写真5:下着の誕生―ヴィクトリア朝の社会史 (講談社選書メチエ)
価格:¥ 1,680
出版社:講談社
発行年: (2000-07)
サイズ:単行本(ソフトカバー)
ISBN:4062581892

「この本はおすすめ」という人は→

■ 関連する本

■ 管理人のブックレビュー

本書は、現代的な下着の誕生を、ヴィクトリア朝の社会の様々な出来事との関わりの中で追っていきながら、身体観の変容、また、それに伴う身体それ自体を肯定・強調する美意識の形成の過程を考察しています。本書は、6つの視点から眺めた、ヴィクトリア朝時代の社会史と捉えることが出来るでしょう。

興味深いのは、第2章でのコルセットにまつわる部分です。当時の女性の間で拒食症がはじめて報告されたことや、コルセットとそれにまつわる事件の背景には、“鏡や写真の普及”といった「視覚をめぐる文化の変容」があったということを指摘しています。

他にも、第6章では、装飾的な下着の登場について触れられており、フリルやレースが用いられた下着が1870年代後半以降に大挙登場した理由について、当時の室内環境の変化(暖房の充実)という視点から論じられており、これも興味深いものになっています。((C) netman 「性の本棚」)

■ 内容紹介

出版社/著者からの内容紹介
ピアノの「脚」をも陰蔽したモラル厳しき時代、衣装の下は3キロを超える重装備だった。産業革命、消費社会の到来。未曾有の社会変動を被ったヴィクトリア朝。美女・健康・旅行・自転車・女性誌……。数々のブームが沸くなかで、下着もまた激変した。巨大クリノリン、緊縛するコルセットから健康下着が生まれ、フリルとレースの世界へ……。下着の機能と装飾の変遷に、現代女性の美意識の原点=「肌の解放」を探る。


著者紹介
1973年生まれ。東京大学文学部社会心理学科卒業。同大学院総合文化研究科修士課程修了。1998年、英国サセックス大学にて修士号取得。現在、東京大学大学院総合文化研究科博士課程在学中。専門はイギリス女性史。主要論文に、「肌の解放」、“Liberating Women’s Body:the Transformation of Victorian Dresses and the Growing Concerns of Women’s Health through the Assessment of the International Health Exhibition of 1884”がある。


こちらの書店で購入できます。

■ 目次

第1章 動きだした社会
第2章 美女の時代
第3章 健康と旅行とアヴァンチュールと
第4章 服装改革運動
第5章 ワイルド・ウーマンの登場
第6章 フリルとレース―下着の楽しみへ

■ この著者のその他の作品

■ 同じテーマの本を探す

関連するカテゴリから探す

■ 「男性と女性の本」 おすすめランキング

トップページ 書籍ライブラリ コラム・読書ガイド ランキング リンク集 グッズ紹介
カテゴリの一覧 | 著者リスト | 書籍の一覧 | 書籍ライブラリについて

下着の誕生―ヴィクトリア朝の社会史 (講談社選書メチエ)紹介ページの最終更新日時 - 2008年12月5日 05:39:49
ID:1325
work time:0.16sec