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「STDは深刻な病気ではない。しかし、その羅漢率は深刻だ」。本書からは、そんな言葉を裏付けるような現状が、提示されるデータと解説から見えてくることでしょう。HIV感染症に比べてはるかに治療しやすいはずの淋病ですら、日本では抑えることが出来ないでいるという事実には、その意外さに驚くと共に、「中途半端な治療も大きな原因のひとつである」という指摘に肯かざるを得ません。
若い年代における羅漢率の高まりを理解するキーワードとしては、性情報の氾濫をはじめとするものが思い浮かびます。しかし、中年〜熟年世代の羅漢率が急激に高まっていることには、最初は首を傾げてしまいます。本書では、この事実に言及しており、バイアグラによる回春がもたらした「風俗業利用の増加」を指摘しているのが興味深いです。
本書は、タイトルにもあるようにショッキングなレポートではありますが、事実を知ることで、それ以前よりも不安や恐怖は薄らぐものと言えます。読み終わったときには、「STDは深刻な病気ではない」という言葉の理由がわかることでしょう。
実際の治療の様子や、診察を受けるための情報といったものは、さほど多くはありませんので、他書と併用されるのが良いでしょう。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「MARC」データベースより)
不気味に増殖を続けるSTDの驚くべき実態。急増する性感染症の罹患率。若者だけではなく中高年の間でも広がっている。新宿でクリニックを開業し、日々STDに対峙する気鋭のドクターがデータをもとに詳述。
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第1章 STD列島、ニッポンの危うい現状
第2章 ズルイ、しつこい、STDの正体
第3章 検査・治療の落とし穴
第4章 新宿さくらクリニック、人間模様
第5章 自分を守るために
第6章 知っておきたい、STDのいろいろ