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今までは子供への性的虐待は“いたずら”という表現がされてきたことからも伺えるように、社会的に深刻な問題として受け取れてこなかった、という側面は否定できません。本書では、重い口を開いてくれた被害者達へのインタビューを導入として、性被害の実態をデータと共に明らかにして行くと共に、性被害の構図を示していきます。そして、被害者達が心の傷を乗り越えて行くための方法と、それをサポートする側がとりうる手段について考察されていきます。
第1章では、性被害のショッキングな実態が本人の口から語られ、また実際にはこういった被害者が想像以上に多いということに愕然とさせられます。
第2章では、聞き取りやアンケートから見えてくる被害の構図に付いて書かれており、続く第3章では、加害者にスポットを当ててこの構図の深刻さと根の深さを浮かび上がらせています。
4章、5章では、被害者自らが体験を語るという方法で癒しのプロセスを歩んで行けるということ、そして、サポートする人たちの活動にはどういったものがあり、どのような苦労があるのかについて、それぞれ、ある性被害の裁判を取り上げたり、NPO活動を例に取り考察しています。
子供時代の性被害というキーワードにピンと来た人には一読をおすすめします。((C) netman 「性の本棚」)
出版社/著者からの内容紹介
子ども時代に性被害にあった人は驚くほど多い。小説「永遠の仔」のヒット、多発する少女の誘拐や監禁事件などをきっかけに、子どもに対する性暴力の影響の大きさが取り上げられるようになってきた。これまで「いたずら」などと表現されてきた行為が被害者のこころに及ぼした深い傷を、インタビューによって検証し、それをどのように癒していくか、また親として今すぐとれる防衛策は何か、そして社会全体としていかに発生を防ぐかまでを力強く提言するルポルタージュ。
内容(「MARC」データベースより)
日本でも女性の30%近くが18歳までに何らかの性被害にあっているという報告もある。性被害が子どもの心身に及ぼす深刻な影響を明らかにし、被害者への支援や発生防止に向けた取り組みを具体的に紹介する。
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第1章 語られ出した性被害
第2章 封印された犯罪―性的虐待とは何か
第3章 性的虐待の加害者とは
第4章 心の傷を乗り越えるために―語ることを通じて
第5章 サポーターには何ができるか―サバイバーとともに生きるために
第6章 性的虐待の根絶のために―法律に求められるもの
第7章 性的虐待のない社会をめざして―私たちができること、やるべきこと