お産の歴史 (集英社新書)

著者:杉立 義一
こちらの書店で購入できます。
写真5:お産の歴史 (集英社新書)
価格:¥ 756
出版社:集英社
発行年: (2002-04)
サイズ:新書
ISBN:4087201392

「この本はおすすめ」という人は→

■ 関連する本

■ 管理人のブックレビュー

本書は、縄文時代から現代にいたる、日本5000年の出産の歴史をたどる医学史です。縄文時代の遺跡から見付かった、出産土偶と呼ばれる当時の文化をもとに、当時の出産に対する捉え方や出産の様子を考察するところから、本書お産の歴史はスタートします。

第3章では、日本初の医事法令である「医疾令」をとりあげつつ、仏教伝来の事実を絡めながら当時の事情を省みます。第5章の鎌倉時代では、「餓鬼草紙」などの絵巻物に表現されている出産関連の部分を、文化史的に貴重な情報として取り扱い、口絵と共にその様子を解説しています。

興味深いのは、第7章からの「産科習俗」に関する内容です。産忌と呼ばれるタブー観、不浄の文化や、産婆を選ぶ基準など、医学の発達を未だ見ない時代の事情を知ることが出来ます。

江戸時代以降は、いわゆる蘭学の流入に伴い、ここに近代産科の基礎が築き上げられていったことが伺えます。人間の出産、言い換えれば二足歩行動物の出産においては避けられない難産に対し、当時の人々がどのような具体策をもって対応していたのかを、数々の特殊な鉗子を紹介しつつ、明らかにして行きます。

本書は、近代産科医学に至る日本のお産の歴史を、新書サイズにコンパクトにまとめられており、文化史としてとても興味深いものになっています。((C) netman 「性の本棚」)

■ 内容紹介

出産の歴史は人類の歴史とともにある。わが国では縄文時代中期の出産の様子を示すと思われる土偶も、いくつか発掘されている。そうした太古の時代から二一世紀を迎えた今日まで、出産を取り巻く状況は大きく変化してきた。七世紀から八世紀にかけ中国の医学、医術がもたらされ、一七世紀、西洋医学が取り入れられ、独自の出産文化を生み出してきたのだ。

本書は医学史的見地から、さまざまな文献史料を参照し、日本人の出産の歴史を辿る。(「BOOK」データベースより)


こちらの書店で購入できます。

■ 目次

ヒトとサルの出産
縄文・弥生時代
古墳時代
飛鳥・奈良時代
平安時代
鎌倉時代
室町時代/戦国・織豊時代
産科習俗
江戸時代前期
江戸時代中期
江戸時代後期
近代の出産
現代の出産

■ この著者のその他の作品

■ 同じテーマの本を探す

関連するカテゴリから探す

■ 「性の評論の本」 おすすめランキング

トップページ 書籍ライブラリ コラム・読書ガイド ランキング リンク集 グッズ紹介
カテゴリの一覧 | 著者リスト | 書籍の一覧 | 書籍ライブラリについて

お産の歴史 (集英社新書)紹介ページの最終更新日時 - 2008年8月28日 03:19:22
ID:664
work time:0sec