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本書は、恋をモチーフに江戸の風俗を巡る、軽妙な風俗史とでも言うような本です。本書を読むと「好色」という言葉のイメージが変わるのではないでしょうか。「男女わけへだてなく使われる、ファッション感覚に富んだ高い評価の言葉」という意味で、江戸のエピソードを振り返るのも面白いでしょう。
本書を通じて感じられるのは、江戸時代を暗く抑圧された時代として放置しておくのは惜しい、という著者の熱意です。第4章「恋人達の場所」で触れられているように、今では旧所名跡として歴史上に鎮座している場所も、当時は恋人達の逢引の場であったことを紹介したりすることに、それは表れているように思います。
いささか軽く扱いすぎている嫌いもなくは無いのですが(遊郭での女性の人生についてなど)、基本的に、読者の江戸理解を深めてくれる佳作だと思います。((C) netman 「性の本棚」)
江戸には恋があふれている。小説、音曲、芝居、浄瑠璃、浮世絵、黄表紙、洒落本…。そして、好色であることが誉れ高く、人が粋に通じ、人情にみちたこの時代の恋は、どこか淡く切なく、辛い覚悟を秘めている。
初恋にはじまり、性愛、めおとに離縁、心中、男色、老いらくの恋までも、恋を入り口に江戸を、江戸を入り口に恋を自在に語る著者は、自らの体験や恋への想いを織り交ぜながら、いつしか読者を江戸文化の妙味、人生の深奥へと誘う。江戸学者が贈る艶気な新恋愛講座。(「BOOK」データベースより)
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1 恋の手本
2 初恋
3 恋文
4 恋人たちの場所
5 恋と性
6 心中
7 男色
8 めおと
9 離縁
10 りんきといさかい
11 老い・死・恋