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本書の「性工作者」とは、香港における「娼婦」という意味で、1990年代末頃に、政治的に適切ではないという理由で性工作者に改められたとのことです。本書では、その香港の性工作者の実態が描かれていると同時に、著者の苦悩も込められています。
文学への理解に乏しい香港における、香港人作家のルポタージュとして、本書の存在は大変貴重なものと言え、この熱さを持った著者の今後の展開に興味を覚えます。
本書を読むと分かるように、テーマ選びから資料収集、体当たりの取材、考察、そして執筆に至るまで、著者の試行錯誤と苦悩が描きこまれており、ここに著者の作家としての成長過程を見ることできます。この点が、本書の“熱さ”のもとになっているのではないでしょうか。((C) netman 「性の本棚」)
出版社/著者からの内容紹介
1990年代末ころ、香港では「娼婦」という名称は、「性工作者」に改められた。その形態は、夜総会(ナイトクラブ)、伴遊公司(エスコート・クラブ)、一楼一鳳(香港式マントル)、舞庁(ダンスホール)、指圧(マッサージ)、企街(街娼)などさまざまである。本書の著者である中国人女性作家は、売春地帯に蠢く人間模様を描くべく突撃取材する。だが、そこに見たものは、複雑で広大で多元的な社会の縮図だった。男女の性別ばかりか、教育も家庭環境も金銭感覚も、そして性モラルも…。そこには洋の東西を問わない、男と女の、愛とセックスの真実が透けて見えてくる。
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