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「こだわりレビュー」コーナーで取り上げています。((C) netman 「性の本棚」)
メタローグ
毒の強い本である。読んでいると、その毒素が身体中をグルグルと廻っていくのがわかる。書かれている内容は、『ものぐさ精神分析』以来の〈唯幻論〉―人間は本能の壊れた動物であり、男は幻想を抱くことでしか性交できない等―のダイジェストや変奏でしかないが、《すべての人間は不能である》とか、《売春は中毒になる危険性があるからこそタブーである》などの独創的な言説は、今もって危険な毒の芳香に満ちている。だが同時に、バブル以後の日本人の性的な枠の壊れ方は、本書の論考を追い越しているようにも見える。現状をひたすら追認するような文章が目立つのはその証だろう。著者のさらなる思考の深化を期待したい。(守屋淳)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
出版社/著者からの内容紹介
「本能の壊れた動物」人間は、多様な性文化を生んできた。資本主義の成立もその視点から説明できる。性と文明に関する画期的論考
内容(「BOOK」データベースより)
「人間は本能の壊れた動物である」と著者はいう。したがって性交も本能ではできない。人類は基本的に不能なのである。しかし不能のままでは人類は絶滅する。不能を克服するため、人類は本能ではなく幻想に頼らざるをえなかった。人類において性にまつわる一切は幻想であり、文化の産物なのである―との視点から、性差別の起源、売買春、恋愛と性欲、資本主義と性、などの諸問題に根本的メスをいれる。目からウロコが落ちること、うけあい。
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第1章 すべての人間は不能である
第2章 男の性欲は単純明快である
第3章 文句を言い始めた女たち
第4章 女体は特殊な商品である
第5章 「女」は屈辱的な役割である
第6章 母親に囚われた男たち
第7章 「性欲」の発明
第8章 「色の道」が「性欲処理」に
第9章 神の後釜としての恋愛と性欲
第10章 恥の文化と罪の文化
第11章 資本主義時代のみじめな性
第12章 性交は趣味である