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イスラーム世界という、我々日本人にとってはその漠然としたイメージだけが大きく一人歩きをしてしまっていると思われますが、本書では、その世界で生きる女性達の真の姿を描くことによって、理解と偏見を無くそうと試みています。
まず冒頭でイスラームの世界地図が示されているのですが、これを見ると、まさに世界の半分はイスラーム世界なのだという事実に今更ながら驚かされます。
第3章では「イスラームの平等意識」について書かれており、「神聖不可侵な差別」というショッキングなキーワードが目に飛び込んできます。「自由民と奴隷」「信者と異教徒」といった項目が並びますが、こういったキーワードにネガティブに反応してしまうことが、まさに(戦後日本の)日本人的な部分であり、虚心に現地世界の文化常識に耳を傾ける必要があるのでしょう。
そして、そのことを通じて、それらのキーワードが我々の概念とは違った角度から捉えられ文化として成熟してきたことに気付かされます。
と同時に、イスラーム世界の中でも価値観の変化のうねりが存在するとのことです。例えば、革命といったものが実際にイスラーム世界ではどういったものなのか、ということにも触れられているため、イスラーム文化のダイナミックな側面も本書を通じてしっかりと窺い知ることが出来ます。((C) netman 「性の本棚」)
出版社/著者からの内容紹介
本当に「妻は四人まで」か? 大いなる誤解をとく
シバの女王から現代のサウジの奔放なプリンセスまで、「コーランか、然らずんば剣か?」の世界を女性たちはいかに生きてきたか?
内容(「BOOK」データベースより)
「妻は四人まで」の男社会、ブルカのような民族衣装を強制され虐げられる女たち―。イスラームの世界を「別世界」と考えてはいないだろうか。シバの女王から現代サウジのプリンセスまで、彼女たちはいかに苦しみ、楽しみ、権力をも握り、暮らしてきたのか。中東を中心に、アッラーの教えを守りながら生きる女性たちの真の姿を描いて、誤解と偏見に満ちたイスラーム観に一石を投ずる。
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第1章 シバの女王の系譜
第2章 イスラーム伝承に見る女性に関する五つの書
第3章 イスラームの平等意識
第4章 男女関係
第5章 男の誇り
第6章 女性隔離の風習
第7章 女の長風呂「ハマーム」の愉しみ
第8章 後宮からの脱出
第9章 革命の蔭に女あり
第10章 サウジアラビアのあるプリンセスの告白