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「性のさまざまを、これほどまでにサラリと語るのは、落語芸ならではのこと」言う編者は、当時の男たちのシャイさに言及しつつ、現在の性情報の氾濫を憂いています。さらに、規範の整った成熟社会での性は、それを露にしない不文律の原則が生じるものであり、それゆえに非日常の性である廓遊びや不倫などは、日常生活の中では伏せられてしかるべきものだったのだと言います。
本書では、数々の落語を取り上げながら、江戸の性文化を掘り起こしています。単なる“男が主体の遊興文化”に偏らないよう配慮されつつ、また、廓の装置系と制度系の解説、庶民の性の意識といったものにまでコラムを通じて触れられています。
本書は、「旅の文化研究所」という機関がまとめたものなので、他の類書とは一風変わった風合いを持つ本になっています。テーマとするものの質にも関わらず、肩肘を張らずに読めるものになっています。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「BOOK」データベースより)
廓遊びに間男―江戸っ子の性の世界を探る。「錦の袈裟」「居残り佐平次」「幾代餅」「蛙茶番」「なめる」「山崎屋」「明烏」「品川心中」ほか。
内容(「MARC」データベースより)
「錦の袈裟」をはじめ、落語の中には遊里での遊びの話、不倫をめぐる話など、当時の「性」の意識がうかがえるものが数多くある。民俗学、社会学、精神医学などそれぞれの立場から江戸の性について考察した共同研究。
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「廓」のにぎわい―装置・制度系と時代性
落語で性を描く
コラム 廓の外の性
日常の性、非日常の性
ホスト・ゲスト関係と癒しの効果
コラム 性知識の伝承
落語における性と犯罪と旅
「性」の象徴性―落語における聖と俗
「廓」をテーマとするおもな落語