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著者の研究には2つの柱があり、それは「日本の祭りの基盤を“性”の次元まで掘り下げ、その次元から日本の祭りを体系的に組み立てなおす点」と「日本の祭りの構造を陰陽五行から明らかにする点」です。本書は、そんな著者による初の出版論文であり、民俗学研究における新しい視点を提供したものとして当時、高い評価を受けたものです。
日常手にする扇から考察を始め、そこから日本の宗教の根源にたどり着こうとする論考からは、著者独自の立脚点が生み出す“気付き”と“発見”にあふれており、読者はさながら、良質な推理小説を読んでいるかのような興奮を味わうことが出来るでしょう。
柳田学派を主流とする民俗学に性の視点を取り込んだ著者は、当時、タブーへの挑戦者でもありましたが、現在の民俗学を見たとき、著者の成果と足跡は大きなものであったことを実感させられます。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「BOOK」データベースより)
扇は性のシンボル。神霊の依代、呪具としての扇に託された象徴的意味は何か。扇にひそむ思いがけない秘密をときほぐしながら、性と古代信仰の謎に挑んだ異色作。
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第1章 青島から沖縄へ
第2章 踊りと扇
第3章 祭りのなかの扇
第4章 扇の起源をさぐる
第5章 御嶽と蒲葵
第6章 神の顕現とは
第7章 大嘗祭の蒲葵
第8章 ミテグラ
第9章 扇と神事の解釈
第10章 沖縄石垣の豊年祭
私の歩んだ道―『扇』再刊によせて