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著者は、現在の学校での性教育で大事なことは、子供達の性への強い関心を、自然や自然史へと広げることではないかと言います。そして、人間の内なる自然を知ること、人間に刷り込まれている自然をリアルに捉えることは、人間の性を豊かに捉える土台を形成するものだ、と持論を述べています。
本書はそういったコンセプトのもと、ヒトの子づくり、子育ち、子育てを対象に、その内なる自然を見つめようとするイラスト読本です。哺乳類を中心に、自然界の子づくり、子育てをイラストを沿えながら追って行き、時には陸上せきつい動物という視点から、また時には魚類や昆虫も取り上げ、受精の形態の違いを観察して行きます。
人間のセクシュアリティと動物界を重ね合わせ、ヒトと自然という視点を新たに広げてくれる本書は、大変ユニークな存在です。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「MARC」データベースより)
今、私たちが問わなければならないことは、「人間の性」の自然史であり、その自然史から社会史への転化であり、人間の性の社会史である。自然史をリアルに知ることで人間の性の特徴、特殊性が浮かびあがってくる。
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序章 豊かな「性教育」のために(「卵子と精子の結合」はほんの一部
性と子づくりの多様性
生物として、陸上脊椎動物として、哺乳類として、人間として)
第1章 生物としてのヒトの性・子づくり(種で違うオスとメスの関係
なぜオスとメスに分かれているか
無性生殖から有性生殖へ)
第2章 陸上脊椎動物としてのヒトの性・子づくり(生物的な行為としてのヒトの性交
体外受精から体内受精へ
哺乳類の求愛行動)
第3章 哺乳類としてのヒトの性・子づくり(哺乳類だけが胎盤をつくり胎児を育てる
哺乳類らしくない哺乳類
胎児は母体に支えられつつ独立している
出産における生命力
授乳がもたらす親子の絆
子育てと子別れ)
第4章 人間・ヒトとしての性・子づくり(直立2足歩行をするヒトのからだ
ヒトが年中発情しているのはなぜ
子づくりから独立した人間・ヒトの性
人間の結婚―群婚と単婚
社会的営みとしての子育ち・子育て
子育ちの第一歩―手が脳を育てる
子育ちの第一歩―対話が脳を育てる)