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本書は、戦後の女性とその周辺の“モノ”にスポットを当て、女性の生活や意識がモノを通じてどのように変化したかを追い、そこにジェンダーの変化を見出しています。
ここに取り上げられているモノは、一見すると何の変哲も無い、もしくはジェンダーに通じている人からすれば“見慣れた”ものばかりに思われるかもしれません。しかし、解説にも書かれているように、「衣・食・住・性・暮らし一般」という“日常生活の範域を横軸に、「身体性・家庭性・社会性」を縦軸にした座標上において、慎重に選ばれたモノたちだということが分かります。
こういったモノが選ばれていることで、ジェンダー再編成の歴史という正攻法の読み方以外にも、過去の世代の身体性に思いをはせる機会として読むことも出来るものになっています。母親や祖母の世代をあらためて考察する良い機会になるでしょう。((C) netman 「性の本棚」)
出版社/著者からの内容紹介
戦後に登場し、進化したモノによって、女性の生活や意識はどのように変貌したか。モノと人間の関係、人間と人間の関係、男と女の関係、そしてジェンダーの再編成を、パンスト・下着・ナプキン・避妊具・洗濯機など九つの「モノ」を切り口に、その交渉史をさぐり、これからの生き方を探求する。 有信堂高文社92年刊の再刊。
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序章 「モノと女」の交渉史にむけて
1章 パンスト―身体感覚を変える
2章 下着―性と生を支配するもの
3章 ナプキン―「汚れ」の呪縛を解く
4章 避妊具―身体管理の社会装置
5章 洗濯機―「戦後」の幕をひく
6章 流し―「屈む」から「立つ」への道程
7章 トイレ―女役割を映す鏡
8章 手帳―暮らしのコントロール・システム
9章 たばこ―自己主張を超えて