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本書は、「近代人が前近代の人間より上手に≪動物的性質≫を制御した」との考えが、現代≪西洋≫社会や因習的社会に対する誤ったイメージの上に成り立っている、ということを証明していく試みです。
特に本書では、「ヨーロッパ社会は、過去千年にわたり女体が発する性的魅力への制限を次第に強め、内面化することに成功したのだろうか。また、ヨーロッパ以外の因習的社会では、女体のエロティシズムの≪馴致≫が、我々ほど上首尾に行われなかったのだろうか」ということを考察しており、そのモチーフとして“女体の上半身”つまり、乳房の魅力を取り上げているのが特徴です。
200ページ以上にも上る原注や、豊富な写真図版が、この考察の緻密さを物語っています。社会学、歴史学とエロティシズムを統合し考えて行く上で、重要な示唆を与えてくれるものと言えるでしょう。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「MARC」データベースより)
ヨーロッパ社会は過去千年にわたり女体が発する性的魅力への制限を次第に強め、内面化することに成功したのだろうか? 乳房の挑発する力と、それが生み出すはじらいの歴史を追って、「文明化の理論」を覆す。
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失われた模範。文明化理論に対する理論的所見
ヴィクトリア朝時代の人びととデコルテ
自由、平等、軽簿
一七世紀における「腹立たしくも破廉恥な乳房の露出」
処女王
中世末期の「覆われざる乳房」
中世に「トップレス」のモードはあったか?
「胸から飛び出した乳房」
中世における胸に対する恥じらい
「…乳房を弄びたい」〔ほか〕