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本書は、オペラの定番『椿姫』の主人公である高級娼婦をキーワードにした、ヨーロッパ文化史と呼べるものです。高級娼婦に対応するものは、日本では江戸時代の花魁(おいらん)が真っ先にあげられるでしょう。しかし著者によると、この両者は似て非なる歴史を持ったものだと言います。
本書では、娼婦誕生のプロセスを考察することから始め、「貨幣経済の成立と、王制の誕生」という視点から、面白い仮定を述べています。
全体の印象としては、やわらかい文章で書かれたヨーロッパ文化史であり、また、『オペラ椿姫』を奥深く味わうためのガイドであり、ヨーロッパにおける“娼婦”というものの理解を正すひとつのステップであると思います。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「BOOK」データベースより)
ギリシャではヘタイラ、ルネサンスではコルティジャーナ、そして近世パリのクルティザンヌ、こう呼ばれた高級娼婦とは、どのような女性たちだったのだろうか。
内容(「MARC」データベースより)
パリ社交界の花であり、貴公子達の憧れの的であった椿姫とはどのような女性だったのか。数々のオペラに登場する女性たちの素性を追いながら、古代から近代まで、ヨーロッパの女性たちの社会的環境と高級娼婦の歴史をたどる。
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第1章 何故娼婦が生まれたか?
第2章 古典ギリシャ
第3章 古代ローマ
第4章 キリスト教の出現
第5章 ダンテとボッカッチョ
第6章 黒死病による意識改革
第7章 ルネサンスの高級娼婦
第8章 フランス絶対王朝の愛妾政治
第9章 フランス革命のリシャッフルから王政終了まで
第10章 ロマン派娼婦の誕生
第11章 前五世紀のアテネと十九世紀のパリの娼婦文化
第12章 モデル―アルフォンシーヌ・プレシとクルティザンヌの世界
第13章 小説「椿姫」で美化されたマリの姿
第14章 オペラで理想化された「椿姫」の主人公