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本書は、紀元前3000年頃のシュメール文明の時代から始まるとされる下着の歴史を、各時代の文化踏まえながら追跡して行く試みです。各時代において下着が果たした役割や、持たされたイメージ、そして機能性にファッション性が加えられてゆく様子や、その主従関係など、下着を文化史として俯瞰した総合的な歴史書であり、大変興味深い内容になっています。
ミシンの登場がもたらした下着の変化と発展、日本におけるズロースの受容と反発の流れなど、下着文化の理解の幅を広げてくれる話題が豊富に登場します。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「MARC」データベースより)
下着の歴史は、衛生観念・機能性・美術性・素材の発達の繰り返しの歴史でもある。現代人の暮らしに不可欠な下着の文化史を読み解く。平成3年刊「下着の流行史」の改題増補改訂。
内容(「Amazon.co.jp」より)
エジプト王が着ていたカラシリスという半透明の下着から、コルセット、パニエ、クリノリン、ブラジャー、果ては越中ふんどしまで、下着の歴史が1冊にまとめられた。前半は西欧、後半は日本に焦点を絞り、史実を考証して、下着がどのように生まれ、発展していったかが書かれた上、時代や文化によって変遷する人々の肉体への意識、流行、美意識なども考察。風俗史としてもおもしろい読み物になっている。
18世紀イギリスでは、男性のふくらはぎは太い方がセクシーとされ、アーティフィシャル・カーブスという脚用のパッドをストッキングの中に入れたという。また、19世紀にはレモン・ボソム(レモン胸)という詰め物が考え出され、欧米女性たちの胸に納まっていたそうだ。日本女性がズロース(今のパンティ)をはき始めてからまだ100年も経っていない。しかも当初、和装の腰巻に慣れていた女性たちに「ズロースをはくことは感覚的には局部を冒涜するような一種の恥ずかしさを与えた」という。まさに隔世の感あり。人間の感覚がこれほどまで変わるものかという発見が各所にあるだろう。
著者は西洋史学の研究者で、日本風俗史学会、ビューティサイエンス学会などで会長を務め、下着だけでなく風俗史にも多数の著書がある。欲を言えば、もう少しイラストやカラー図版を豊富に使ってほしいところだが、ファッションに携わる読者にはレファレンスとしてお勧めだ。(齋藤聡海)
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1章 下着の発生と広がり
2章 下着のモードと流行の変化
3章 快楽主義か実用主義か
4章 日本の下着とその系譜
5章 近代化と下着の開化
6章 コーディネートされた下着の流行
7章 衣生活の変化と下着のスタイル
8章 ファッション・トレンドと下着革命
9章 クラシック・ファッションと下着
10章 オート・クチュールとプレタポルテ