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著者が三年来書き溜めてきた性風俗イラストを中心に、神話時代、古代から、中世、近代に渡る日本の性がつづられています。日本書紀にかかれている「日本国土の誕生」が、男女の交合をあらわしていることは有名ですが、日本書紀には他にも、「日本の性」を窺い知ることのできる内容が多くあることが分かります。
また、「太平記」や「源平盛衰記」といった、著名な書物の中に見られる性の描写などについても取り上げられており、以前とは違った読み方をする切っ掛けにもなります。桃山時代から江戸時代にかけては充実したバリエーションと内容になっており、遊郭の詳細から、庶民の楽しみ、熊の比丘尼(びくに)のことまで、読者の興味を誘って止まない面白さがあります。
江戸の後期から明治、大正になると、カフェでの売春や、射的屋や碁会所の女性といった存在が取り上げられ、当時の社会での売買春の構造が伺えます。
日本史を通じて性の文化を概観できるものとして、本書は大変個性的なものです。イラストのタッチには好き嫌いが分かれるかもしれませんが、様々な時代と階層の人々の“性の愉しみ”を俯瞰できるという点だけをとってみても、充分に注目に値する本です。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「MARC」データベースより)
神代以来、古代、中世、近世、近代、現代と、性にまつわる知られざる具体的事象を詳しい文献に求め、140余枚のイラストでエロスの世界を解明する。現代日本を彩る風俗産業の原点を探る。初版96年刊の増補版。
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