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「性関係のあり方を、生まれながらにして“本質的”に決定されているものとは考えない」という立場に立って編集されています。詳しくは、先天的で人が主体的に選択できない生物学的な性差を“セックス”、後天的で社会的な性役割によるものを“ジェンダー”と呼んでいます。
第一章では、そのジェンダーについての意識について、国際的な調査の結果を取り上げて紹介しています。世界中の高校生にアンケートを行っており、その結果が豊富に掲載されています。例えば、日本においては「男らしさ、女らしさ」に対して半数以上が否定的だったのに対し、そのことに「抵抗する」となると比率がかなり減っています。本書ではこれを「日本の高校生のニヒルなアノミー感」と言い表しています。
第三章では、高校生の性行動の現状──セックスのリスク認識について取り上げています。設問は、名前をしている性感染症を上げてもらったり、コンドームの使用法について問うたりしています。興味深いのは、日本の高校生の中にも、男性の婚前性交、浮気、不倫は良いが、女性はダメというような、性に関する二重規範が認められた点です。
第五章では、トランスジェンダー、セクシャルマイノリティーについて取り上げられています。主に、社会学の視点から考えられており、マイノリティの社会学はマイノリティの開放を使命とするというスタンスで、「まなざし」をキーワードに考察されています。
なお、巻末には、高校生とのグループ討議の様子が収められています。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「MARC」データベースより)
就業意識とジェンダー、産婦人科医から見た思春期のセクシュアリティなど、主に北九州の高校生を対象に行った調査や事例をもとに、高校生のジェンダーとセクシュアリティについて論ずる。
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第1章 高校生のジェンダー意識についての国際比較
第2章 高校生の就職意職とジェンダー
第3章 高校生のジェンダーとセクシュアリティの現状
第4章 産婦人科医から見た思春期のセクシュアリティ
第5章 トランスジェンダーの社会学
グループ討議 高校生と語るジェンダーとセクシュアリティ―さまざまな"性"と"生"を自ら選びとるために