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アメリカの女性検察官であった著者による、強姦、近親相姦、性的虐待等の事件を追ったドキュメンタリーです。本書を読むと、やり切れない思い、怒り、無力感を感ぜずには居られません。それほどまでに、本書に書かれている事件、犯人の人間性といったもの、司法制度の冷たさ、偏見に満ちた警察の様子は凄まじいものがあります。
例えば、被告の弁護人が弁護方針を決定する際の考え方や流れのこと、そしてそれを受けたその後の裁判において、被害者がどんな扱いを受け苦しむことになるのか、こういった様子を知ることで、性犯罪というものの被害が、犯人によってのみならず構造的に再生産されてしまっていることに愕然とさせられます。
本書を読んでいると、きっと著者を応援したくなることでしょう。なお、現在の著者は弁護士としてニューヨークで活動されているとのことです。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「BOOK」データベースより)
著者は第一線の検察官として、さらにはニューヨーク市クイーンズ地区検事局特別被害者部の部長として、強姦、近親相姦、児童に対する性的虐待等の事件を専門に扱ってきた。マスコミをしてアメリカで最も手強い検察官の一人と言わせしめた著者は、本書においてこれまでの活動を余すところなく語るとともに、その過程においてアメリカの司法制度そのものを赤裸々に告発。本書には、彼女が扱った最も悲惨な事件の数々が紹介されている。
内容(「MARC」データベースより)
女性検事が扱った驚くべき今日の米国における性犯罪の数々。悪い奴らが釈放され、被害者が、今度は警察や検察、更には裁判によって再び苦痛を強いられる。悪夢のような制度について著者は"強姦の共犯者"とまで述べる。性犯罪を告発する最良の書。
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第1章 最初の起訴―敵は加害者のみにあらず
第2章 父と娘―強姦か、合意のうえの近親相姦か
第3章 性犯罪とは何か―暴力と支配
第4章 裁判官と弁護人―母娘強姦事件
第5章 抗弁事由―少年ロナルドの犯罪
第6章 連続強姦事件―二人のルームメイト
第7章 連続強姦犯エマニュエル・サンタナ―責任無能力
第8章 特別被害者部
第9章 児童虐待―教団ヤハウェの犯罪
第10章 小児異常性愛者―有罪答弁
第11章 連続強姦犯エマニュエル・サンタナ―公判
第12章 小児異常性愛者―裁判官忌避申し立て
第13章 性犯罪とエイズ
第14章 幼児虐待常習犯