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著者の永年のオリジナルな研究成果をふんだんに、わかりやすく織り込んだ同性愛研究の入門書です。その内容は独自性に富んでおり、例えば「ヘテロセクシュアリティ」も「ホモセクシュアリティ」も近代ヨーロッパで作られたカテゴリーに過ぎないとする、「歴史的パースペクティブ」を踏まえ、「ホモセクシュアル」という言葉の代わりに「セイム・セックス」「セイム・ジェンダー」「ホモ・エロティック」のそれぞれの関係と言い換え、それら関係のパターンを、非西欧社会における事例を交えて生き生きと紹介されています。
第4章「多文化における成年式とカミングアウト儀礼」では、各地の思春期儀礼は通常、若者たちに異性愛者としての性の生活様式を伝達されるものだという視点から、ゲイ、レズビアンのカミングアウトについて、世界各地の文化的特徴とホモエロティック関係の例をあげながら多角的に考察されており、興味深いものになっています。
本書は、非西欧社会に広くフィールドワークの場を求めており、その多彩な実例や考察のパースペクティブを通じ、読者のバランス感覚を磨いてくれることでしょう。((C) netman 「性の本棚」)
同性愛の問題を文化特有なものとして、時代・場所に深く結びついていることを提唱。同性愛の誤解、偏見、さらに政治的抑圧の歴史を明かし、社会変革の必要性を問う。現代の性を知るための入門書。(「MARC」データベースより)
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第1章 多文化のなかのゲイ・レズビアンたち
第2章 同性愛をめぐる文化的神話
第3章 非西欧文化におけるセイム・ジェンダー関係
第4章 多文化における成年式とカミング・アウト儀礼
第5章 第三世界の性の生活様式と同性愛
第6章 現代社会のゲイ、レズビアン、バイセクシュアル
第7章 結論―文化と性的少数派のエンパワーメント(権利拡張)