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著者の西研さん、藤野さんによる対談形式で、ある意味アンタッチャブルな領域とも言える“ブス”について、ざっくばらんに語っています。ハッキリと「美人は得をしている」ということを、実体験に基いてふりかえり、そこから、世の中が「美醜のゲーム」によって動いているという視点を提示しています。
80年代を契機に、価値観が変わったと西氏は言います。「“快楽”を求めるために生きると言うのが、今の人間の普通の行き方になった」と指摘するように、現代では、そういった欲求を自由に開放することが許されていると言えます。そして、そのことが、人々をおのずから「美醜のゲーム」に巻き込んでいると言います。
対談者の藤野さんによる、きっぱり、ハッキリとものを言うスタイルによって、彼女自身が大きな気付きを得、そのプロセスを通して出てくる発見を西さんが上手にすくい上げて行く様子が伺えます。そういう両者の関係性が本書をエネルギッシュなものにして特徴付けているのでしょう。
読者は、このパワー感に圧倒されて拒絶してしまうこともあるでしょうが、それを読者の気付きへと変えていくこともできる、そんな両面を併せ持った本と言えます。
特に面白かったのが、8章の「閉回路」です。各章の扉ページには、コミカルな1コママンガが添えられているのですが、ここでのコメントが光っています。西「西研……おまえはダメなやつだ。おまえはどーしようもないやつだ……」藤野「誰が西先生をしかってるの?(ぐすっ)」ぜひ、絵の方も見てもらいたいものです。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「MARC」データベースより)
女の子はきれいじゃないとダメですか? 人生をかけて「ブス」に挑む藤野と、「ブス」を優しく受けとめてテツガクする西の本音対談。抱腹絶倒! 目からウロコ! 女の弱み、全部見せます。あなたの人生、変わります。
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ブスにだけはなるまい―悲惨なブリっ子
田舎者の苦悩―そんなことしてたら日本がダメになる!
あこがれの合コン―男の子を落とす方法
超激烈・就職戦線―チビ・デブ・ブスはアウト
ブスキャラ―笑われることに強くならないと生きていけない
合コン卒業―シティボーイもつきあいはじめたら演歌の世界
苦しみの基本形―大半は「悩める青年」だった
閉回路―ひとりよがりの自意識
ブスだとオチンチンが立たない―内面を磨けなんて嘘だ!
愛情関係と役割関係―嫌われるのが怖い
仕事―女の子のほうが甘えてる
新しい魅力―ブスでもモテる!
結婚―もうエロス的な対象として男の人はみてくれない
表現者の快感―セックスなんて目じゃないくらい気持ちいい
ブスとセックス―電気なんて消す。真っ暗、真っ暗、真っ暗闇。
整形―男のひとはね、きれいになったら結果オーライだから、戻せとは言わないよ。
元気の素―オシャレは自分を社会化する