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わたしは自分の性器のなぜ濡れるかを知らない、と著者は詩集の第1行目を書きはじめる。性器からはじまって、乳房、眼、唇、指、脚、尻、そして陰毛を描きながら、官能が見事に官能を超える。稲葉真弓の作家の知性と詩人の感性が、女性の身体性の奥に潜む蠢きを大胆に剔抉する。 (出版社/著者からの内容紹介)
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だれもいないのに鳴っている
野原でわたしは幸福だった
わたしも丘を持っている
そっと階段をおりてみた
目の歳月
青い川を探しに行く
だれにもあげない
ゆるやかにはさんでみた
蜜の上で眠っていた
涼しい場所が欲しかった〔ほか〕