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包茎という言葉には、なぜこれほどネガティブなイメージが付いているのでしょう。そのイメージばかりが先行している現在では、包茎のことを医学的に性格に理解している人はどれほどいるのか心もとない状況です。雑誌の広告などにみられる「包茎はダメ!」という情報は本当なのか、また、包茎が問題であるという医学的根拠はどこにあるのか、はたまた、そもそもそんな問題はないのか、本書はこういった包茎に関する正しい情報を提供してくれます。
第1章は、1人の青年がとある記事を目にしたことから自分が“包茎”であることを知るところから始まります。そして、問題意識を感じて病院で診察を受け、包茎手術を行っていきます。そして、手術後の日常や学校での集団生活での出来事を通じ、彼自身は自分の性器に言い様の無い違和感や自信の無さを感じて行き、医療への不信感を覚えるに至ります。
この1章では、彼の心の動きが丁寧につづられており、読者は彼のたどった心のゆれや戸惑いを追体験することができることでしょう。この章の最後の段落で、辞書を引き合いに出して気持ちを表している部分は、とても説得力を感じます。
第2章では泌尿器科の専門医が「包茎に関する本当の情報を“もりだくさん”」教えてくれます。特筆すべきは、包茎手術の実際についての情報が豊富だという点です。手術を勧める機関の情報からだけでは知りえない、「そもそも包茎は無害である」という立場から、ニュートラルな判断材料を得ることができると思います。
第3章では性教育の立場から、第1章の青年を引き合いに出しつつ男性器のこと、性教育のことを、長年の経験をもとに解説しています。このように、本書は包茎のありのままを知り、自分自身を受け入れることのできる心を育む、良き案内役となってくれることでしょう。((C) netman 「性の本棚」)
出版社/著者からの内容紹介
世間に流布している「包茎は癌・早漏になる、女性にもてない」といった俗説の嘘を、泌尿器科の専門医と性教育のベテランが理路整然とくつがえす。また包茎手術の精神的・肉体的な危険性を当事者が告白。包茎の正しい知識をガイドする。
内容(「BOOK」データベースより)
世間に流布している「皮かむりは一人前の男ではない」という強迫観念。「包茎は癌になる、女性にもてない、早漏になる…」といった包茎にまつわる俗説。そんなまちがいだらけの包茎知識にまどわされるな!実際に包茎手術を受けたことでアイデンティティ・クライシスに陥った青年が包茎手術にともなう後遺症の危険性を訴える。
また、医療現場からは泌尿器科の専門医が包茎の基礎知識から実際の手術方法までを説明しながら包茎=無害であることを証明し、性教育のベテランが日本では避けられてきた肉体と性器の肯定学習の必要性を説く。いままで語られてこなかった包茎の正しい知識をガイドする。
内容(「MARC」データベースより)
包茎手術を受けた青年が手術の後遺症の危険性を訴えるほか、泌尿器科の専門医が包茎の基礎知識から実際の手術方法までを説明、包茎が無害であることを証明する。また、肉体と性器の肯定教育の必要性も説く。
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1 包茎手術で失ったもの 飛波玄馬
(1)僕は包茎なのか?
(2)病院へ行く
(3)手術を受ける
(4)自分の性器への違和感
(5)大学へ
(6)医療への不信
(7)苦しみを伝えること
(8)おわりに
2 かぶれば包茎、むければOK! 岩室紳也
(1)序
(2)包茎ってなーに?
(3)かぶれば包茎、むければOK!
(4)包茎で困ること?
(5)真性包茎も仮性包茎になる!
(6)包茎の手術を受ける前に知っておきたいこと
(7)包茎男はもてる!!
(8)具体的な手術方法
(9)手術がうまくいくために
(10)包茎に隠れた心の病
(11)インターネットで包茎を考える
(12)結局、「かぶれば包茎、むければOK!」
3 君の性器の主人公は君だ――ペニスにも自己決定権を 山本直英
(1)「自宅で十秒!完全無害!包茎解消!」――包茎は、雑誌の広告のように「人生の大問題」か
(2)飛波君から「人生のなかでいちばん絶望の場にいる」とSOS――その熱烈で痛ましい飛波君の手紙のすべて
(3)「性交」と「性器」を避けて性の学習ができるのか――たとえば「赤ちゃんはどこから?」に答えられますか?
(4)性の学習を無視した「学習指導要領」は性的無知な若者を作った――子どもと「性交」「性器」を学習すると、信頼感はかならず深まる
(5)「皮っかぶり!」VS「あったりまえじゃんか!」――ある性教育で見る包茎学習の実情
(6)外国では、すでに「性器の学習権」を子どもたちに保障している――スウェーデン・イギリス・中国・カナダ・デンマーク・アメリカの実例
(7)飛波君が納得する性教育は、肉体と性器の肯定学習から――「My Body is Good!」の人権教育を