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「ひとの体を覆うあらゆるものを衣服とすれば、それは装飾として始まったのである。身体的な機能要求というよりも、“自身こうありたい”という精神的な要求、あるいは変身願望から衣服を身に着けるようになったのだ」という著者は、本書においてその造形用具の最も重要な一つとして「コルセット」を取り上げ、その登場から内面化までの過程を追います。
“コルセットの内面化”とは、ダイエットやフィットネスの精神という形による“女性の拘束”を指しており、これらの変化の過程を観察することで、人がいかに自分自身をみつめ、統御しようとしてきたかの歴史を知ることができるというわけです。
本書は、コルセットにまつわる精神史であり、文化史であり、また、モノとしてのコルセットの魅力を扱った本として、極めて個性的な本になっています。
巻末に20ページほどの資料が付属していますが、この内容は「コルセットを実際にオーダーして装着する」「コルセット関連語彙集」「コルセット・サイト」「コルセットショップとコルセティエ」「参考文献」となっており、ここにも本書の特徴が表れています。((C) netman 「性の本棚」)
出版社/著者からの内容紹介
ウエストを極限にまで締め付けて細くするコルセット。女性美とされる身体を造形するためのこの道具はいつ生まれ、どう変化してきたのか?くびれたウエストと突き出たバストを追い求める技術革新。社会的な賛否論争、フェティシズムの台頭、コルセットの内面化までをたどるオール・アバウト・コルセット。
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第1章 コルセットの起源(身体を造形する
コルセットの起源 ほか)
第2章 「コルセットの世紀」十九世紀(身体造形の復活とコルセット
コルセットの技術革新 ほか)
第3章 コルセットの構造と装着(コルセットの基本構造
コルセットの素材 ほか)
第4章 コルセットからの解放と新しい整形下着―二十世紀前半のコルセット(コルセットとの訣別
スポーツとモードと女性の意識変革 ほか)
第5章 現代のコルセット―内なるコルセットと主張するコルセット(「ヤング革命」と身体意識の大変革
整形下着からフィットネスへ ほか)