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母性を否定し,家族をおとしめるフェミニストたちの言い分は屁理屈ばかりである
フェミニストたちは,「主婦に年金の保険料を支払わせよ」とか「税金の配偶者控除をなくせ」などと提言し,専業主婦を非難する。主婦は不当に優遇されている,働いている女性に不利である,というのがフェミニストたちの主張である。しかし,それは根本的にまちがっている,と著者は言う。フェミニストたちのそういう考え方は,個人を単位にしているところから生まれてきているのだが,著者は夫婦や家族が関係することは,夫婦や家族というつながりを大切にする観点から考えるべきであるというのである。
著者によれば,フェミニストたちの考え方には矛盾や屁理屈(これを著者は「フェ理屈」という)がたくさんある。たとえば,外で働くこと,すなわち「働く女」であることに最大の価値を置くのがフェミニストたちだが,それは,実は,家父長主義の思想である。
「俺が働いて食わせてやっているのだ」という論理で家族を支配していた男の言い分と大差ない。「稼いでいる者がえらい」という論理に対抗して「では私も働いて自立しよう」という考え方が生まれてきたのが,よく分かる。
著者は女子大の教授である。親夫婦のありかたは娘の考え方にはっきり影響をおよぼすといっている。
母親が専業主婦で父親がその母親を対等にあつかっている家庭の娘は,まず絶対にフェミニストにならないが,父親が家父長主義的で母親がそれに従属しているような家庭の娘は,ほぼ確実にフェミニストになるという。
「フェミニズムの禍根は,『日本的』な男性と,それと同じ価値観をもってしまった女性たちによって生みだされたのである。この間違いの根源をまず正確に認識することによって,われわれは正しい道にたち戻らなければならない」。
フェミニストたちの個人単位の考え方と「働け」イデオロギーについて,フェミニストたちの実名をあげて批判していく。難点は,著者の前著『父性の復権』(中公新書)を読んでいないと分かりづらい個所が多々あるところで,著者も随所で,参照してほしい,と書いている。 (フリーランスライター 杉山 由美子)
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序章 フェミニズムの変質
1章 理想を見失ったフェミニズム
2章 母性への攻撃
3章 家族への攻撃
4章 保育園神話の危険度
5章 「ジェンダー・フリー」は危険思想
6章 主婦を惑わすカルト的勧誘
7章 真実を歪める卑劣な批判
終章 真の男女平等のために