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本書では、イギリス・ルネサンスのあった時代でありそして、テューダー朝、ステュアート朝の時代であった、近世イギリスにおける書物の内容を調べ上げ、そこに見られる女性の姿を浮かび上がらせる試みがなされています。
当時の出版物のほとんどは男性が書いたものであるため、そこにあるのは男性が望んだ女性の姿、女性の世界とい部分が大いに含まれたものとなってきます。そういう意味では、まさに当時のジェンダーをあぶり出すことが出来るものということも言え、女性史を考える上での興味深い資料と言えるでしょう。
本書で取り上げられている書物を見るとお分かりになるように、この頃の出版物の特徴はノンフィクションが多くなったことです。女性の財産、結婚、離婚といった“法的権利”のこと、病のこと、妊娠や避妊などの“生殖理論”、赤ちゃんの世話、食事の支度、香水やファッションなどをテーマとした書物が紹介されており、それらの本は当時の女性の世界を雄弁に物語っています。
本書は全体として資料集的な印象を受けるもので、あくまでもこれを踏まえた次の研究や考察へとつなげていく、そのための資料という位置付けに留まるものと思われます。しかし、逆に言えば、イギリス文化史・女性史を語る上で外すことの出来ない一冊だとも言えるでしょう。((C) netman 「性の本棚」)
内容(「BOOK」データベースより)
この16~17世紀の男性たちが、女性向けに書いた大量の結婚生活の手引書、説教集、料理本、家庭向け医書etc.を史料に当時のイギリス女性の日々を見事に描き出す。
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序論 近世の女性を理解するために
第1章 妻の守るべき規則
第2章 健康管理の習慣と家庭での治療法
第3章 妊娠にかんするあやまった認識
第4章 赤ん坊の世話
第5章 娘の教育
第6章 食事の支度
第7章 化粧とファッション